患者さんの支援プログラムの具体例

精神科デイナイトケアとは、精神疾患を抱える患者さんの社会復帰、地域復帰を目的としたリハビリテーションのことをいいます。
デイケアは日中のみの利用、ナイトケアは夜間のみの利用、デイナイトケアは、日中と夜間の両方を利用できる施設です。
精神科デイナイトケアに通うことで、生活リズムを整えたり、対人関係のスキルを磨いたりすることができます。

精神科デイナイトケアでは、患者さんの社会復帰を支援するために、様々なプログラムが提供されています。
具体的には、生活訓練や作業療法、SST(ソーシャルスキルトレーニング)、レクリエーション、ゲームなどを通して、患者さんの社会生活スキルの向上を目指します。
そこでここでは、現場で実施されている、レクリエーションやゲームの事例をいくつか紹介しましょう。

患者さんが身体を動かすプログラムとしては、散歩や体操、ヨガなどの運動プログラムが実施されています。
一方、心身を鎮める目的で、マインドフルネスやヨガなどのリラクゼーションプログラムもあります。
心身の緊張を和らげ、リラックスするうえで役立てられます。
また、絵を描いたり、音楽を聴いたり、折り紙をしたりするなど、創作活動を通して、自己表現力を高めるプログラムも用意されています。

そのほか、カードゲームやボードゲームも人気のレクリエーションです。
トランプやUNO、オセロなど、ルールが簡単なゲームは、誰でも気軽に楽しむことができます。
自分の意見を伝える訓練として、ディベートもあります。
ディベートとは、あるテーマについて、肯定派と否定派に分かれて議論を行うプログラムです。
これを通して、自分の意見を論理的に伝える力や、相手の意見を理解する力、多角的な視点を持つ力を養うことが可能です。